Developers Summit 2011の二日目に参加しました。その中で、「ハッカー中心の企業文化を日本に根付かせる」の講演が興味深かったので、自分なりにまとめようと思います。
ハッカーとは何か
ハッカーとは、何か行動を起こすことである。許可を求めるのではなく。
会社でこんなことやればいいのに、と思ったら提案するのではなくさっさと始めてしまう。許可を求める前に行動してしまう。
そういう人たちが集まるからこそ、ミッドナイトプロジェクトや20%ルールという文化が成立する。
行動するという文化があるからこそ、業務外のプロジェクトを会社が認めるというルールに結びつく。
「ルールが文化になるのではなく、文化がルールになるのだ。」
会社に認めさせてしまうような行動力、それがハッカーの源流。
どんな小さなことでも行動を起こせばハックになるとおっしゃっていた。少しでも変化が起こればそれがハックだと。変化が起きなかったら失敗と認めれば、それもハックになる。
失敗してもやり続けるのがハック。
ハッカー文化が必要なのはどんな企業か
競争力を持ちたい全ての企業
どんな会社であれ、競争力を持ちたいのであればハッカー文化が必要になる。ハッカーといえば情報産業というイメージは、単純に言葉の出処の問題だ。
結局、どうすればいいのか
ソフトウェア開発には最高のプログラマが作る。もし、周りにいないのであれば、自分が最高のプログラマになるしかない。
自分でなりたいと思ったら、自分でトレーニングしなければならない。
スポーツでは、トレーニング・練習を行い、試合の成果に結びつける。しかし、特にソフトウェア会社ではずっと失敗できない開発、つまり試合を行っている。それを会社のせいにすることもできるが、この不景気、そんなことを言っても無視されるだけ。
ならば、自分でトレーニングするしかない。トレーニングは失敗してもかまわない。その行動力と習慣が自分をハッカーにする。
Q&A
仕事をしていても、周りに情熱のある人がいない
会社という組織はテンションが低いのが普通だ。
この会場の周りを見渡してみれば、その全員が講演を聞きに来ている。それはハックだ。
会社に期待するのではなく、社会を見渡せば孤独ではない。
自分は何をするのか
ジャンルを問わず行動し続けること。
少しずつでも進歩すること。そのために記録を取ること。
あとは、優れていると自分が認めることができる人を見つけること。その近くで活動を行うこと。