総当り方式のブルートフォース攻撃っていうのは、一番簡単な暗号攻撃方法で、やり方は可能性のあるデータを片っ端から試すというもの。具体的な例としては、よくあるダイアル式の簡易型の鍵･･･自転車についているようなやつ･･･を開けてみようとして000〜999まで全部試すやり方。
圧縮形式のzipにつけられるパスワードなんかは、この方法で攻撃できるし、5桁くらいの単純なパスなら今のPCだと一瞬で破ることが可能･･･可能なんだが。
このやり方を採用した専用プログラムでWindowsVistaのプロダクトキーが盗まれている模様。
Vistaのプロダクトキーを不正入手、攻撃方法がネットで公開 - ITmedia エンタープライズ
Microsoftは3月2日、MSDNブログでこの問題を取り上げ、「これはキーを無作為に探し回って正規のものを探し出す力づくの攻撃であり、知的な要素はない」と批判した。
まさに力づくの形容にふさわしい攻撃なんだけど、その知的な要素のない攻撃すら防ぐ手立てがないのか。手段が単純なだけ、対策が取りにくいのも事実なんだけど･･･。膨大な時間がかかるのが普通なのに、「5時間かけて正規のキーを3個」は異常。
そもそも、一般的にPCで実行されるブルートフォース攻撃で破られるなんて、通常あり得ないんだが･･･。情報元の信憑性もあまりない。が、もし事実だとしたら、WindowsVistaの海賊版対策は根本から失敗してたということになる。
