hellkite 日記と雑記とメモ。

Shiki Kazamaの駄文と音楽と、時々技術な感じ

検索できないことを検索しようとする新人


スポンサーリンク


新人の教育に関して、自分で調べろと指示するか、それとも質問しろと指示するかは悩ましい問題だ。もちろん、部下に仕事を与える側としては、勝手に調べて成果物を上げてくれるのが望ましい。


出来るところまで自分で調べて、わからなかったら質問するように言っておく。が、そうしてやらせてみると締め切り寸前まで調べてて、何も成果がないままタイムオーバーといったことがよくある。何を調べているんだろうと思ったら、全然業務に関係ないことを調べていたり*1する。
実際には、指導者側が忙しすぎたり愚痴をこぼしていたりして、質問できない雰囲気を作っていることもある。新人は、その姿を見て、仕方なく自分で調べていたら泥沼になった・・・って場合。これは、本来指導者側の上長が監督してくれるはずだから、ここでは考えないでおく*2


自分でプログラムを組んだりソフトを使い込んだりして問題解決のための検索経験が豊富という経歴の持ち主なら問題ないかもしれない。そういう新人は独自のコネクションまで持っていたりして、こっちも勉強になる。
でも、実際に会社に入ってくる新人はそういった経験を積んでいない。検索といっても問題解決のためではなく、ネットサーフィンのためのものだ。


一番やっかいなのは、ネットを使いこなしているつもりでネットに振り回されている人。よくわからない自信を持ってる。一番性質が悪い。
検索は万能と思っている人。しかし、実業務で必要な専門知識っていうのは、そうそうネットには転がっていない。ノウハウだから。そうやすやすと無料で提供したりはしない。その手の情報はネットではなく、社内に転がっている。
そして、延々あるはずもない資料を探している。


ふと思いついた。新人の研修を始める前に、検索エンジンの使い方みたいな問題をやらせるのはいいかもしれない。○○が何かを検索エンジンを使って調べろ、みたいな。
もちろん、○○を知っていてもそのまま答えるのはだめで、答えは必ず検索して得られたものでなければならない。・・・なんか、昔そんなコンテストもあったような気がするな。検索しにくい(または、ネット上にソースのない)問題も混ぜておくのもいいかも。
検索ができない場合は、検索の方法、定番の検索キーワードを教えて使わせてみる。検索に頼りすぎであれば、本や質問させることに重点を置いた指導をする。


いずれにせよ、成果物の締め切りとは別に、調べ物にかける時間を区切ってあげる必要はあるけど、少しは個人に合わせた教育ができるんじゃないだろうか?

*1:当然、遊んでいるわけではなく、関係があると思って一生懸命調べてる

*2:本当に頭が痛いのは、指導者側に問題がある場合だったりするけど・・・。