hellkite 日記と雑記とメモ。

Shiki Kazamaの駄文と音楽と、時々技術な感じ

『HAYABUSA BACK TO THE EARTH』監督が見たはたぶさ帰還


スポンサーリンク


つくばエキスポセンターで小惑星探査機はやぶさに関する講演会が2件同じ日にあったので行ってきました。そのうちの1つについてです。


『HAYABUSA BACK TO THE EARTH』は探査機という題材やストーリー、その表現にしても好きな作品。
その監督の話ということでワクワクしながら行ってきました。
まぁ、メモも取ったのですが、特に心に残ったのが、この一言。

ずっとはやぶさに関わっていた。しかし、仮想の空間だった。砂漠で、まっすぐ向かってきた。このとき、仮想が現実に変わった。

これを聞いたとき、おぉっと。震えがきましたよ。
実際にあるものなのに、触れることも見ることさえも出来ない遠いもの。それを映像化。ただのドキュメンタリーではなく、メッセージ性を持たせた作品を制作する過程。
その終着点としてのウーメラ砂漠で出会ったはやぶさ
感慨深いですね。


今回はウーメラ砂漠の話がメインだったけど、完全版が完成したときには、メイキングに関する話を聞く機会もあったらなぁと思いました。クリエイターの話を聞ける機会ってほとんどないので。



続きは講演会の場で書き取ったことそのままです。まとめていませんが、載せておきます。
つくばエキスポセンター『帰ってきた「はやぶさ」』講演会
上坂浩光氏


今日は実体験の報告をメインに。


映像化するにあたり苦労もあった。まずはその話を。
作成開始決定。2008年8月。未来を描いた番組。話を聞いた時点でエンディングが浮かんだ。
プレゼンの受けが良くなかった。エンディングを見せたら賛同された。
この時点では絵コンテのムービー。今のコマ割とほぼ同じ。


作ろうとしたのは、ミッション紹介ではない。
JAXAの写真。未来が現実に。


オーストラリア。
ウーメラ砂漠。アデレードから車で移動。
写真紹介。
糸川先生の姪の方からお守り。


アデレード、ラジオで紹介された。パーソナリティの自宅。が、よかったのはここまで。道中600km。延々砂漠。
赤土と、みどりの草。作った映像とディティールが同じだった。


ウーメラはロケットの街。
毎日記者会見。JAXAが情報提供。
天気。行ってからなかなか晴れない。13日に晴れた。
星の写真は趣味で。天の川が光ってみえた。裸眼で銀河が立体に見えた。


ロケットの残骸の展示。


落下区域に道がある。
グレンダンボ、NHK
JAXAから、情報が出ていた。高度100kmで見え始め。60kmが一番明るい。
北側ギリギリで見た。見上げる感じで過ぎて行った。


動画。
『あいつがバラバラになってくるんですよ。』


ずっとはやぶさに関わっていた。しかし、仮想の空間だった。砂漠で、まっすぐ向かってきた。このとき、仮想が現実に変わった。


はやぶさ2の話。構想映像。
爆薬、クレーターを作る。掘り起こして持ちかえる。
宇宙開発、それは我々の願望。


聞きたかった質問。
全天映像。
はやぶさの映画をプラネタリウムで投影しようとしたのはなぜか?
(講演会が終わったあとに答えてもらいました。ありがとうございました。)


この日のプラネタリウム投影で舞台挨拶。
本物のはやぶさを見たあとは、作品をみていない。はやぶさを見たとき、叫んだが涙は出なかった。
実感したことをフィードバックした新しいバージョンをリリースする。また、海外配給が決まった。