hellkite 日記と雑記とメモ。

Shiki Kazamaの駄文と音楽と、時々技術な感じ

高品質、高付加価値の終焉、リバースイノベーション


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高品質、高付加価値。
メーカーやソフトハウスがよく喧伝していたこのフレーズ。以前から懐疑的だったんだけど、この間のリーマンショックで変わってきたみたい。


それを象徴しているような言葉がある。
「リバースイノベーション」だ。


「リバースイノベーション」というのは、新興国を念頭に実用本位な製品を作って、それを先進国へ展開するという考え方。
高品質、高付加価値な製品というのは、先進国を念頭に出来る限りの技術を集約した製品。それを世界に展開する。つまり、今までの高品質、高付加価値な製品とは、逆の視点で製品を作るのがリバースイノベーションらしい。
こういう言葉が作られたということは、それだけ大きな流れになってきているということだろう。


高機能化が顕著なのは、ケータイ電話。毎年春モデル、夏モデル、秋モデル、冬モデルと、次々に新製品を出してきた。最近はその流れに逆らったような製品、らくらくホンなんかがヒットしていたりする。それに近いイメージか。
iPhoneアプリでも、高品質・高付加価値よりも機能を絞ってコンセプトを明確にした方が受けがいいという話もある。これは、経済的なものとは別だろうけど、使い切れない高機能なものより使いやすいものを、という消費行動に転換しているひとつの現象なんだろう。


他に関連しそうな単語に「ニューノーマル」というのがある。
イマイチ理解しきれていないけど、先進国の金融主導による高成長から、新興国を含む実体経済による低成長が今後のノーマルな状態になる、ということらしい。


こちらでも、新興国がキーになる。世界を捉えたとき、新興国を重視しないと失敗しそうだ。