スティーヴン・ホーキングの書いた前作「ホーキング、宇宙を語る」は、なぜベストセラーになったのか「?」なほど難しい本だったようですが*1、この本はいい!!
ちなみに、日本だと「ホーキング、未来を語る」って名前で前作とごっちゃになりそうですが、原書の方では「The Universe in a Nutshell」。日本語にすれば「クルミの殻の中の宇宙」。
たぶん、日本では、ホーキングの名前を出した方が売れるってことで、こういう名前になったんでしょうけど。原文のタイトルの方が気に入りました。
最先端宇宙論がイラスト中心で読めてすばらしいです。雑誌ニュートンのようなイラストがほとんど全てのページに載っています。イラストを眺めるだけでもいいですね。
この宇宙が多次元空間*2であることの説明のたとえで、「髪の毛は線に見えるが、顕微鏡で見れば棒(立体)に見える」「3次元情報を2次元情報に押し込めた例がホログラム」などと記述されていて、ようやく理解しました^^;
ホーキング、未来を語る (SB文庫)posted with amazlet at 08.11.19
この本が出たときは、まだ建設中だったLHC加速器が稼動状態に入りました*3。地球上にブラックホールを生成し、この本にも書いてあるホーキング放射などの理論が実験的に確かめられればホーキング博士のノーベル賞受賞もなるでしょう。
関連:宇宙の起源を求めて・・・最強素粒子加速器、稼動開始 - hellkite 日記と雑記とメモ。
ちなみに、理論通りにブラックホールが蒸発しなかったら太陽系\(^o^)/オワル*4
前作はこちら。
ホーキング、宇宙を語る―ビッグバンからブラックホールまで (ハヤカワ文庫NF)posted with amazlet at 08.11.19おすすめ度の平均:僕の仕事を決めた本
アイザック、さようなら。
古典的な名著
一般向けとしてはやや難しい?
主張はふたつ。噛み砕いて読もう。
こっちは内容的に難しいらしい・・・。