hellkite 日記と雑記とメモ。

Shiki Kazamaの駄文と音楽と、時々技術な感じ

「ホーキング、未来を語る」読んだよ。


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スティーヴン・ホーキングの書いた前作「ホーキング、宇宙を語る」は、なぜベストセラーになったのか「?」なほど難しい本だったようですが*1、この本はいい!!


ちなみに、日本だと「ホーキング、未来を語る」って名前で前作とごっちゃになりそうですが、原書の方では「The Universe in a Nutshell」。日本語にすれば「クルミの殻の中の宇宙」。
たぶん、日本では、ホーキングの名前を出した方が売れるってことで、こういう名前になったんでしょうけど。原文のタイトルの方が気に入りました。


最先端宇宙論がイラスト中心で読めてすばらしいです。雑誌ニュートンのようなイラストがほとんど全てのページに載っています。イラストを眺めるだけでもいいですね。
この宇宙が多次元空間*2であることの説明のたとえで、「髪の毛は線に見えるが、顕微鏡で見れば棒(立体)に見える」「3次元情報を2次元情報に押し込めた例がホログラム」などと記述されていて、ようやく理解しました^^;

ホーキング、未来を語る (SB文庫)
おすすめ度の平均: 4.0
5 ホーキングの2球の剛速球
3 イラストが綺麗!
4 文系にはちとむずかしい
4 宇宙ひもの解説が特に良い
4 ホーキング博士の約5年前(2001年)の予言を今楽しんでみましょう


この本が出たときは、まだ建設中だったLHC加速器が稼動状態に入りました*3。地球上にブラックホールを生成し、この本にも書いてあるホーキング放射などの理論が実験的に確かめられればホーキング博士ノーベル賞受賞もなるでしょう。
関連:宇宙の起源を求めて・・・最強素粒子加速器、稼動開始 - hellkite 日記と雑記とメモ。


ちなみに、理論通りにブラックホールが蒸発しなかったら太陽系\(^o^)/オワル*4


前作はこちら。

ホーキング、宇宙を語る―ビッグバンからブラックホールまで (ハヤカワ文庫NF)
スティーヴン・W. ホーキング
早川書房
売り上げランキング: 8617
おすすめ度の平均: 4.5
5 僕の仕事を決めた本
3 アイザック、さようなら。
5 古典的な名著
4 一般向けとしてはやや難しい?
5 主張はふたつ。噛み砕いて読もう。

こっちは内容的に難しいらしい・・・。

*1:すいません、まだ読んでないです・・・

*2:10次元か11次元らしいが・・・

*3:トラぶって今は休止中みたいですが・・・

*4:かもしれない